居場所はきっとあるはずだから

備忘録を兼ねた日々のメモ帳

アイスのヘラ

茶々さんに(70歳 自分にお弁当を作る 満ち足りた生活の著者です)

勝手に一人で宣言したので このお題でブログを書きます


私が小さな頃 私達家族は小さな平屋に住んでいました 玄関の前にも庭 家の裏にはその何倍もの畑と花畑 いちご いんげん 紫蘇 玉ねぎ じゃがいも ほうれん草などなど家族で食べる位の量は作っていました

広々と開放的で 窓に座って眺めるのがとても好きだった


そこを引っ越したのは小学2年のとき

今まで住んでいた家は賃貸に

引っ越すと言っても新しい家は隣

新しく建ててた家に迷い込んで飛んできて

大工さんが掴まえてくれた セキセイインコの“ピーコ”と一緒にお引越し

そこに越してきたのがやせっぽっちのお父さん ちょっとふくよかなお母さん そして幼稚園の男の子 うちと同じ3人家族です


うちに直接家賃を払いに来ていたせいもあり

すぐにお付き合いが始まりました

新しい家族が住んでも

玄関前の庭と裏の畑や花畑は母がいじってました


そんなある日母がおすそ分けを持って隣のお家に

そしたらあがってお茶を飲んでいってと

私はそこの子どもと遊んでいたら

隣のおばちゃんと母が話しながらアイスのヘラを1つずつ繋がった紙に入れながら話していて そこでへぇ~アイスのヘラってこうやって入れるんだぁ〜と始めて知りました それが内職だってことも


近所の友達も何をやってるの?って興味津々「ヘラのおばさん」と呼んで

暇な時おもしろ半分手伝うようになりました

何人も集まりおばさん内職捗ったのか そうではなかったのか…

お菓子を出してくれたり 逆に大変だっただろうなと大人になってからわかりました


そんな日が何日か続き 小2 8歳の私

気づいちゃったんですね(気づくの遅い)

野球をして遊んだ帰りの数人の男の子たちが手も洗わずヘラを入れ始めたのです

おばさんは何も言いません

私は心のなかで『うわっ汚い 土ついてる どうしよう…もう何十本つめてるよね…言えない…そうだ!もう私ヘラ使わない…』


それからは当分ヘラを使わなかったのですが

私はヘラが好きで(茶々さんと逆です)

ヘラを洗ってから わざわざ使うのです

それを 子供がアイスを食べるたび思い出し

話すのですが 最初に話したときから 家の子どもたちはヘラで食べなくなりました

今はどんなふうにヘラが入れられているのか

コロナもあったのでがっちり消毒しているのか それとも機械なのか それはわかりませんが


「ヘラのおばさん」のへら詰めはけっこう続き 小学生が集まる家になりました

ある日 手伝ってくれてありがとうと

手作りの人形を持ってきてくれたのです

子供がちょうど遊ぶサイズの

赤ちゃんごっこで抱っこしたりおんぶできるサイズ でも洋風で可愛らしく飾って置くタイプの人形 多分 家を借りているから私に特別にくれたのだと思います


その時私と遊んでた友達が その人形が欲しくて欲しくて「ヘラのおばさん!私も一回へらづめ手伝ったから頂戴!お願い〜」って言ったのです

ヘラのおばさんは作るのに時間が凄くかかるからって断ってましたけど その日から私の友達の「人形頂戴!」攻撃がしつこくて

「ヘラのおばさん」から 近所の子達からも「人形のおばさん」と呼ばれるようになりました


と 茶々さんに書きますと勝手に宣言してから すぐ書いてこの時間

茶々さんの本を撮って載せようとしたのですが(先に写真を撮ればよかった)

撮ってある写真しか載せたことがないので

やり方がわからず

文が消えるのを恐れ 割愛させていただきます


これが「アイスのへら」の思い出です

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