居場所はきっとあるはずだから

備忘録を兼ねた日々のメモ帳

お年頃

「お年頃」本来思春期を指す言葉ではあるが そんなことなどなんのその


まだまだ若い者には負けてられない

世の先輩方々がそんなことを仰っているかは置いといて


物を取りに行き 何を取りに来たかを忘れ

狭い家なのに出発点にまた戻る

ドラマの題名が思い出せず 出演者の名前を言うが 聞いてる相手が誰?という

昨日食べたものなどすっかり忘れ

その日の朝食も右ならえ


あげたらキリがない そんなあるあるの数々

決してボケているわけではない

それが私たちの言う「お年頃」


いつからか そんな世界に足を踏み入れた私

いつまでも若い気でいたら大間違い

数センチの段差で け躓き “青タン”は3日後に出来る そして いつできたかを一生懸命思い出そうとする


それなのに 何故か昔のことは覚えている

裏の畑が見える腰の高さの窓を開け 足を伸ばして窓にもたれる

たった4歳の私は その頃からまわりも認める

おしゃまさん もちろんロマンチストで

数十年後を夢見る夢子ちゃんだった


畑の一画にある花壇に水をやりながら

母が「タイツが汚れるから足を外に出すな!」と怒ってる

怒られたっていいんだ だって ここから見る景色がすごく好きなんだもの

心地いい風が吹いて 緑の匂いまで覚えている

あの頃は…とよくいうが 懐かしさと もう戻れないさみしさが上手に入りくんでいる

今を忘れるお年頃なのに もう二度と戻れないあの頃を 興味がなく嫌がる子どもたちに 「ねぇ 聞いてる?」を繰り返しながら話す 

 

覚えておいてね子どもたち

ママもそうだったよ

それがウザかった若い頃の自分が 今 こうして話している

あなた達もきっと通る道


やっぱり 正真正銘の「お年頃」なのね

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